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溝口公認会計士事務所ブログ

京都在住、大阪で活動している公認会計士です。会計監査、内部監査代行、内部統制の構築・改善業務、IPO支援業務、原価計算制度構築・改善業務、企業価値算定業務等のコンサルティング業務を中心に活動する傍ら、グロービス経営大学院大学でアカウンティングの講師もしています。日頃の業務の中で気づいたことをブログに書いていきます。【保有資格】公認会計士(CPA)、公認内部監査人(CIA)、証券アナリスト協会検定会員(CMA)、地方監査会計技能士(CIPFA)、(元)公認情報システム監査人(CISA) 

最近のROE関連の新聞記事について思うこと

9/23/14 日経朝刊より

自社株買い、6年ぶり高水準 4~9月1兆8500億円 :日本経済新聞

最近、ROE関連の記事が目立つように思う。今朝(9/23/14)の日経には、こちらの記事とは別に『ROE最大化と企業価値』も(リンクはこちら→

http://www.nikkei.com/paper/article/?ng=DGKDZO77411010S4A920C1DTA000)。

 

資本効率を考慮する(ようになった)のは良いとしても、やはりそれだけではROEを高めるのには限界がある。ROEを中長期的に高めるには事業成長に伴う収益性の改善が求められるだろう。リキャップCBもそうだが、B/Sの右側をいじくる財務戦略は一時的な効果はあるかもしれないが、会社の事業活動を直接的に促進させることにはならない。もちろん、資本効率に対してあまりに野放図であることもどうかと思うが、かといって短気目線での錬金術的な発想でのROE向上施策は中長期的な企業の成長を阻害することにもなるように思う。

最近のROEをやたらと強調する傾向は、アベノミクスの外国人投資家(とそれに追随する国内投資家)に対するアピールのようにも思えてしまう。消費税増税もそうだが、10%への意思決定をしないということは、アベノミクスが失敗だと認めることですよ、と、アベノミクスを成功させるために国民があるような発想を感じてしまうのは私だけだろうか。形式論とでもなんとでも言え、デフレに戻ってもいいのか?今はとにかく何でも良いから実績をつくれ、いずれ景気は良くなるというのが言い分かもしれないが・・・。後になって砂山崩しの最初の一手を悔やまぬようにして欲しいですね。