2021-01-01から1年間の記事一覧
www.nikkei.com 「清水建設の建築事業の採算が大幅に低下する懸念が高まっている。鉄骨や鉄筋の建材価格の急騰といった事業環境の変化がゼネコン各社に押し寄せる中、清水は不採算になるリスクを示す工事損失引当金と、低採算の大型工事などの受注などで次期…
日本企業の多くは、P/L脳に汚染されている といった言い方を最近はよくされるようだ。 P/L脳=✕ ファイナンス脳=〇 のような表現がされることは認識していたが、たぶんそういうことなんだろうな、とあまりに気に留めていなかった。 上手いこと言うなとは思…
「現金が増えると企業価値は減少するのですか?」 という質問を受けることがある。 企業価値をDCF(ディスカウント・キャッシュ・フロー)法で算定する場合の話だ。 DCF法についてはこちらを参照のこと☟ Globis(MBA用語集) mba.globis.ac.jp Wikipedia DCF…
www.nikkei.com 2021年9月14日 21:40 「航空・鉄道業界で実質上の税金の前払いに当たる「繰り延べ税金資産」が急増している。JR東日本やANAホールディングス(HD)など主要5社では6月末に2020年3月末比75%増の約1兆3200億円と最大になった。同資産は将来、想…
www.nikkei.com 「」内は、日経朝刊7/16より引用 「西武ホールディングス(HD)は「ザ・プリンスパークタワー東京」などプリンスホテルやレジャー施設などを売却する方針を固めた。対象は国内40施設程度で、売却額は1000億円を超える見通し。投資ファンドか…
www.nikkei.com 日経新聞デジタル7/28’21より 「」内は、記事から転載した。 「イオンの理論株価と市場の評価に開きが出ている。代表的な企業価値の分析手法である割引キャッシュフロー(DCF)法で試算すると、理論株価は3700円台後半になった。足元の…
www.nikkei.com 「アステラス製薬は、17日、ピーナツアレルギー向けワクチンの開発を中止すると発表した。初期の臨床試験(治験)を進めていたが、判断基準となる有効性が認められなかった。米製薬企業から導入した技術で、開発中止に伴い無形資産の減損損失…
www.nikkei.com 「東芝は14日、臨時株主総会で選任された調査者が2020年の株主総会が公正に運営されたものではないとの調査報告書をまとめたことを受けて、永山治取締役会議長(中外製薬名誉会長)が午後1時からオンラインで記者会見した。報告書は東芝と経…
社外取の活用道半ば? 3分の1関係なくROE6.5%前後: 日本経済新聞 ドタバタしている間に、前回のブログから少し期間が経過してしまった・・・ 5/29日経朝刊にちょっと気になる記事が掲載されていた。 シリーズ「攻防 企業統治」 東レや東京ガスなどの事例もあ…
www.bloomberg.co.jp 2021年3月31日、三菱UFJフィナンシャル・グループの傘下にある三菱UFJ証券ホールディングス(MUFG証券)は、欧州子会社とその顧客であるアメリカ企業との取引において発生が見込まれる損害額が約2.7億ドル(約300億円)になると発表した…
昨日、2021年3月23日、株式会社秀和システムホールディングス(秀和システムHD)による船井電機に対するTOBが報じられた。 後述する買収スキームを通じて船井電機の発行済株式を全株買い取ると、約250億円規模の買収とのことだ。 船井電機は、F.P.S(Funai Pr…
www.nikkei.com 『2021年は日本で会計ルールの変更が相次ぎ適用される。決算書類をつくるうえで企業が見積もった金額の根拠や想定するリスクを詳しく開示するほか、売上高の計上ルールや金融商品の価値に関するルールが整備される。企業の将来価値を判断する…
僕は、ワルシャワにいた。 10日程度のヨーロッパ出張を終え、帰国日の予定だった。 昨晩は、最終日の仕事を終えた安ど感もあり、現地駐在員とささやかな打ち上げで盛り上がった。 (実際は、盛り上がりたい駐在員に付き合わされたのだけど) 翌朝、少し飲み…
全ての活動は利益に通じる 誰の格言でもないのだが、個人的にはそう考える。 会計というと専門部署の仕事、(営業部門などの)自分たちには馴染みの薄い分野 と思われることが多い。 確かに、馴染みは薄いかもしれないが、営業、製造、開発、購買といった部…
www.nikkei.com 『JTBが資本金を現在の23億400万円から1億円に減資することが23日、わかった。税制上、中小企業とみなされることで税負担を軽くするほか、今期発生する巨額損失の補填原資を確保する狙いがある。増資で財務を健全にする手もあるが引受先を見…
前回に続いて、収益認識会計基準の個別論点。 今回は、リベートの会計処理について。 リベートは、 仕入/売上割戻し、販売奨励金、協賛金、インセンティブ、バリューディスカウント など業界や商慣習によって呼び名も様々だ。 流通業、家電、医薬、食品など…
収益認識会計基準の個別論点についてリクエストをもらったので、 今回は、本人取引と代理人取引の区分について書いてみる。 まず、そもそもどんな内容かを少し触れておく。 例えば、BがAから商品を仕入れて、Cへ販売するような取引が検討の対象となる。 A(…
2021年4月1日以降開始事業年度から、 収益認識に関する会計基準(収益認識会計基準)が適用開始となる。 3月決算の会社であれば来期から、12月決算であれば再来期からの適用 ということだ。 なお、制度開始(強制適用)に先だって早期適用(2019年4月~)も…
以前も書いたような気もするが、今回 改めて利益の意味について考えてみたい。 皆さんは、損益計算書(P/L)のどの利益を重視するだろうか? 例えば、経常利益は『ケイツネ』とも呼ばれ、 日本の経済社会では、 長らく経常利益が会社の収益性を代表する利益 …
2021年第1弾のテーマは、 債務超過。 債務超過については、 『資産がマイナスになることあるんですか?』 といった質問をよく受ける。 【資産はマイナスになるのか?】 債務超過というと以下のように図示されることが多い。 図① 一般的な債務超過の表示 純資…